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仕事のこと・日常のこと・思うことをつらつらとかきつづる日記。
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Mon.10/06. 2008
ちょっと市場状況があまりにひどいので、思うところを記録として残しておきます。
後日検証するために、今私の考えがどうあるかを残しておきたいと考えております。
 
-------- 
 
まず、今後の展開として思うことは、アメリカとヨーロッパ、それからBRICsといわれたこれまでの世界経済を牽引してきた新興地域(ブラジル・ロシア・インド・中国)の経済情勢が悪化します。
 
これは現時点では止めようのない流れだと思います。
 
この流れがとまるにはいくつもの企業が破綻し、膿を全て出し切る必要があります。
それ以外には、政策面でのサポートが必要です。
⇒それをさせないために公的資金が必要だったのですが、これは効果が出るのに時間がかかることは過去に日本がバブル崩壊した後に銀行を公的資金を使って救済したときのことから考えてもわかります。
 
では、これは日本の経済・株価にとって何を意味するか。
 
まずは為替ですが、それぞれの地域の経済が悪化すれば当然利下げをして景気対策をすることが考えられるので、対日本円との利率も差が小さくなることから、より日本円を買う動きが活発化します。
これによって、諸外国の通貨と比較して軒並み円高が進むことになります。
 
円が強いのではなく他が弱すぎるのですね。
 
 
次に株価ですが、まずは輸出関連です。
当然、上述した世界経済の牽引国に、輸出しまくって利益をだしていた日本の企業の場合、軒並み株価は下落することが想定されます。
 
なぜなら新興国の設備投資や輸入は減少の一途をたどるから。
そうなると、商社・自動車・鉄鋼・エネルギー関連等々の株価は大幅に下落します。
(もうすでに1年間で50%近く下げていると思う)
 
比較的被害が少ないと思われてきた内需関連ですが、
まず不動産は外資の投資対象となったことによりこの数年上がってきたので、逆に資金を引き上げる動きが活発化すれば当然軒並み下落します。
すでに倒産する会社が何社もでていますよね。
 
次に銀行・保険・証券等の金融関連はサブプライム問題の中心にいたわけですから上昇する理由がありません。
さらに、不動産価値や企業価値が株価の下落により加速すると、各金融機関が保有している証券の価値が下がったわけですから、資産が目減りしたことになり、大幅な損失が出ることになります。
 
これにより、金融機関は体力がなくなり、貸し渋りや貸し剥がしなどの状態となりますから、ただでさえ不景気で金回りが悪いのにプラスアルファで返せといわれたらそりゃ倒産する企業が増えてきます。
 
また、これらの金融機関に体力がなくなると、これまで好業績期待等で景気に影響されずに買われていた銘柄についても換金売りが出ることになります。
 
これはつまり、日本にあるありとあらゆる企業の価値が低下することが想定されるということになります。
 
この第一幕として、現在は特に今は輸出関連と為替がきついのです。
 
では第二幕はどうなるか。
輸出関連が悪くなった後に必ず内需にも影響は出ます。
もうすでにこの兆候は出ているので、収束するタイミングは一緒ぐらいになるかもしれないですが、どちらにしても凄惨な状態が続くと考えられます。
 
そして第三幕・四幕とあらゆる分野で粛清の嵐が吹いたとき、経済は落ち着きを取り戻すと思います。
ただし、それまでアメリカやヨーロッパ中心の世界経済が破綻しなければ、の話ですが。
(これが意外と重要だと個人的には思っています。)
 
これが今・そして今後世界経済及び日本市場で起こることです。
 
 
では、今後の上昇局面に入るタイミングについて思うことを書きたいと思います。
 
まず、全体の話からすると、経済というものは人がいる限り規模を拡大します。
お金を使って生活を豊かにしたいという人間の欲求の根源が消えないからです。
つまり人間が存在する限り、主役は代われど経済規模は拡大します。
 
次に、株価というのはそもそも企業の価値に対する投資というところから考えられます。ですから、当然、収益のいい企業の株価が上昇します。
つまり、経済が成長し続ける限り株価は上昇することになります。
 
そういう前提に立てば、必ず上昇の局面は来ます。
 
そして、もうひとつ重要な観点が投資ファンド等の運用会社は運用をやめることができないということ。
彼らは企業の価値が下がり続けるともちろん空売りで儲けを得るのですが、いつかは上昇してもらわないと困ります。
ファンドに組成する銘柄は売りもあれば当然買いもあるからです。
投資信託などは特に買建で個人投資家から資金を預かって運用していますのでメジャーな企業(つぶれなさそうな企業)の株価は上がってもらわないと困るのです。
 
ということで、タイミングはあるけれど、いつかは上昇することになるというのが経済の理屈上前提条件としてあることです。
 
では、個別の状況を考えたいと思います。
(全部を書いていくと時間がかかるので主要なところだけ。)
 
まず、為替について。
これは非常に読みが難しいのだけれど、まだ底には来ていないと感じてます。
もちろん個人の感情としてはとまってくれ!って思っているのですが、実体経済の膿が出るのがこれからである以上、利下げにつぐ利下げが成される可能性は十分に考えられます。
 
今まで年に3,4回利上げしてあげ続けた価値ですから下がるときはそれ以上のスピードで転げ落ちるんだろうと思います。
 
そうすると、ユーロも豪ドルもまだ年利は相当良いほうですから(どちらも4%~7%ぐらい?。日本は0.25%?)、下値の余地というか不安は当然あります。
 
問題は、今回のアメリカの施策が実体経済に効果を表す時期です。
即効性は期待できないので1年以上は期待しないほうが良いと思います。
 
で、次に株価。
まずは、現在の下げがきつい輸出関連に入る企業について。
 
僕の推測では最短でも1,2年、長ければ5年近くは上昇しないと思っています。
(だから僕は輸出企業には手を出しません。)
 
ただし、そんな中でも商社というのは基本的な企業としての体力はずば抜けています。
儲けを得るということに対して非常に貪欲な集団です。
さらに、輸出関連ということでフォーカスされてはいますが、収益のすべてが輸出に頼っているわけではありません。万が一、日本の内需が拡大すれば風向きは変わるだろうと思います。
まぁもっとも日本の政治力じゃ内需の拡大はまったく期待できないけどね。
 
ということで、輸出関連の中では比較的早く復活を遂げるとは思います。
 
で、金融機関。
これは日本の金融機関はそこまで痛んでいないだろう、というのが大方の予想です。
僕もそうだと思っています。
 
ただ、それは現時点での話。
 
さっきほど述べたとおり、日本中にある企業の価値が下がったとき、他の企業の証券を持っている銀行に影響が無いはずがないのです。
とうことで、当然こちらについても1、2年は復活しないと思っています。
ただ、輸出企業と違って、内需を拡大させることで金融機関はどうにかなる部分もあるので、輸出関連よりは早く復活します。
(ここで言う内需、っていうのは商社のときの内需とは微妙に違います。商社の内需はどちらかというと物がからむけど、銀行の内需は資金需要さえあればいいので。)
 
もちろんこういう状態でも上がる銘柄はごく少数ですが存在します。
 
借金がない(or少ない)、外の景気の影響を受け難い、さらに好業績。
そういう銘柄を見つけたら投資をしましょう。
僕は二つだけ買いポジションで持っています。
 
 
では、これらの状況を踏まえた一般的な今後の立ち回りについて。
 
 
まず、もう一度投資スタンスを明確化しましょう。
 
これは、投資を始めたときに本来決定すべき項目です。
 
投資をするということはその企業の価値を考え、上昇価値があると判断するということと同じです。
換言すると、上昇する将来像が描けたから投資をしているのです。
 
ではその上昇する将来像をどの程度先の将来に想像したのか、というのが次の課題です。
 
たとえば、僕と某銘柄の例にとりましょう。
 
僕はまず投資スタンスとして短期取引が信条です。
短期的な上昇を捉えて売買を繰り返す、というのがそもそものスタンスです。
 
ここで言う短期とは長くても1、2ヶ月です。
ですので、それ以上長く持つことはめったにありません。
 
逆に、1年後、2年後、10年後上昇すると思っていても、一週間以内に下がりそうならとりあえず売ります。
 
つまり、僕にとっての将来像とは長くても1、2ヶ月なのです。
その程度の先に明るい未来がなさそうだったら損切りもするし、ありそうだったら追撃で買いにも回ります。
 
そういう目論見、ってのが必要で、それがあたればうまく利益が出せるし外れれば損失は拡大する、ということです。
 
これに対して、長期投資というのがあります。
これは数年後の将来を見据えての投資と考えてください。
 
昔からの多くの個人投資家は長期投資家といわれています。
ここ5年くらいはネット取引がかなり活発化したので、短期・中期が非常に増えましたが、投資の基本は長期投資といわれていたぐらい、普通はこっちです。
 
なぜなら個人投資家は一年間で利益を出す必要がないからです。
 
機関投資家は、運用成績が求められますので、その年の収支がマイナスでは誰もお客がいなくなってしまいます。
これに対して個人は自分の余力が許す限り長く持つことができ、勝率を上げることができるのです。
 
ちなみに僕は、この方法は資金の効率が悪いというのと、下げ続ける株価を見ている気になれないということで、実施していませんが、特に気に入った銘柄だけはそのスタンスで現物を持っています。
 
 
で、まず最初に問いたいのは自分はどういう投資スタンスなのか。
もしくはこの二択ではなく、中期投資なのか、はたまたデイトレイダー、といったスタンスなのか。
(中期やデイとれの説明は割愛。)
 
このスタンスを自分に問い直してください。
 
その上で以下の文を読んでください。
 
 
 
     短期投資の場合
 現在抱えている含み損はとっとと損切りをする。
新たに売りを入れるなり買いをいれるなり、自分の投資スタンスに合った銘柄選定及び投資対象を選別する。
為替についても同様。ちなみに、貨幣価値がなくなるのは僕たち個人以上に国にとって存亡の危機だからそういうことは99%起きない。起きたら戦争が始まります。なんか適当に理屈をこねて。そうしてまた序列を決めて新たな経済圏を作ります。
残りの1%は世界が破滅するときです。
そのときには個人の貨幣に特段価値はないでしょうからどっちでも良いでしょう。
 
 
     長期投資の場合(中期含む)
たとえ現在含み損を抱えていても、もう一度投資先の企業の価値を見直して、長期的な観点で見て、上昇の期待がないのであれば損切りをお勧めします。
為替については10年というサイクルで見ればこの程度の上げ下げは普通です。
あとは、自分の経済事情と相談して、おたおたしないで見守るか、ちょっと資金を追加するか、いったんここは撤退して経済情勢が落ち着いたら再参戦をするのか、判断をするのみです。
 
とにかく、投資のスタンスに対して今の状況がどうなのか、ということです。
 
短期投資の人にとっては今の状況は最悪の状態です。
でも長期の人にとって見れば絶好の買い場かもしれません。
 
数年後に大幅に上昇している可能性もあるのですから。
 
ということで、今後の戦略はまず自分がどういう投資家なのかを良く見極めることからはじめてみてはいかがでしょう。
 
それによって、市場の見え方がまったく異なりますので。
 
 
僕は短期的にはもうすぐこの相場も底を打つと思っています。
具体的には日経平均が10000円を切ったときが勝負どころ。
 
それまでの辛抱ですので、ぼちぼち買いにうつらさせ手いただきます!
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無題
naturelinks社長さま

今日の相場は血の気が引くほどの事件でしたね。
歴史的瞬間でした。
私も去年から投資モドキをはじめたのですが、こういった市場を冷静に見て分析されているコラムはとても役に立ちます。私も改めて自分のスタンスを確認できましたし、何はともあれ多少冷静になれました。
文末にあった日経が10000円を切るという発言がありましたが、そんなことが起こるのでしょうか(><)
底をついたら後は上がる期待が持てそうなのでよいのですが・・・・
今日のこのコラム、心に刻ませていただきます。
ありがとうございました。
quadrifoglio 2008/10/06(Mon)15:53:15 ∥編集
∥ Re:無題 ∥
僕のコラムは参考程度に見ておいてください。
今勝っているのか負けているのかはわかりませんが、大事なことは再起不能になるような傷を負わないことです。
休むも相場。
こういう状況は見て学ぶこともたくさんあります。
身を削って学ぶことももちろんありますが、二度と戦えない状態にはならないようにリスクをコントロールすること。
これをくれぐれも肝に銘じてください。

>naturelinks社長さま
>
>今日の相場は血の気が引くほどの事件でしたね。
>歴史的瞬間でした。
>私も去年から投資モドキをはじめたのですが、こういった市場を冷静に見て分析されているコラムはとても役に立ちます。私も改めて自分のスタンスを確認できましたし、何はともあれ多少冷静になれました。
>文末にあった日経が10000円を切るという発言がありましたが、そんなことが起こるのでしょうか(><)
>底をついたら後は上がる期待が持てそうなのでよいのですが・・・・
>今日のこのコラム、心に刻ませていただきます。
>ありがとうございました。
【2008/10/06 23:03 taka 】
小さな会社の社長つれづれ日記 (c) taka
ILLUSTRATION by  nyao
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